| ・・・・・・・・・・介護タクシーを開業したいと考えている方へ・・・・・・・・・・ |
| 最終更新日:2009年2月14日 |
| これから介護タクシーを自分で開業したいと考えて いる方もおられると思います。 そんな方に、自分の経験からお伝えできることを 十分ではないですが紹介したいと思います。 ただ、以下で紹介しているのは、あくまで介護タク シーについてであって、NPOによる有償福祉輸送 事業とは少々異なりますので、ご了承ください。 このへんの違いについても、おいおい紹介していき たいと思います。 なお、許可申請等についての詳細(関東運輸局)は 以下のホームページをご覧ください。 http://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/jidou_koutu/tabi2/ taxi_jigyoukaisi/index.htm このうち 「許可申請書作成の手引き(福祉輸送限定用)」の 部分がいわゆる「介護タクシー」に関するものです NPO等による有償福祉輸送に関しては同ページの 「訪問介護事業所等の訪問介護員等による自家用自 動車の有償運送の許可基準について」等をご覧くだ さい。 なお横浜市で有償福祉輸送を計画される方は「横浜 移動サービス協議会」に相談されるとよいでしょう http://www.yokohama-ido.jp/ |
| @介護タクシーをやる動機 |
| 私は50歳代半ばなのですが、数年前までは普通の サラリーマンでした。そして、そのまま定年まで勤 め上げることよりも、まだ身体の動くうちに、直接 世の中の役に立っている実感を味わう仕事をしてお きたくて、この仕事を始めました。 たいそうな理想や計画を持っているわけではありま せん。ただ目の前にいる人が、行きたいと思ってい るところへ安全・確実にお送りする。それだけを心 に留めてやっています。 あなたが介護タクシーをやりたいという動機は何で しょうか? ◇社会貢献ですか? これは大いに貢献できます。関われるお客様の数 は限られますが、それでも確実に困っている方々 の助けとなり、感謝していただけます。この仕事 をしてみて感じるのですが、身の回りにはちょっ とした移動に困っている方が意外にたくさんおら れるのです。 ◇お金儲けですか? これは、かなり難しいです。こうした事業でお金 を儲けようとすることは、私は個人的には大いに 結構なことだと思います。そういう事例が出てく れば追従する人も増え、サービスの質も向上する からです。しかし、現実にはなかなかむずかしい です。もちろん、頭を使っていろいろやれば、事 業として成功することも可能でしょう。それはあ なた次第です。新しいことをやれば、必ず先駆者 になれる分野です。 ◇とりあえず、ですか? それならやめた方がいいです。開業にもいろいろ 準備が必要ですし、実はかなりリスクの高い仕事 です。交通事故や介助時の事故など、下手をすれ ばお客様の命にかかわることもある仕事だからで す。しかし、その割には収入は期待できません。 要するに割の合わない仕事なのです。 |
| A開業の準備 |
| 私がこの仕事を始めようとしたときは、車の運転に しても、介護技術にしても、全くの素人でした。で すから、まずは基礎的な資格を取得することから始 めなくてはなりませんでした。 ここでは介護タクシーの開業にあたって必要な準備 を「ひと、もの、かね」の視点から紹介します。 ◇資格(ひと) 介護タクシーの運転手は2種免許が必要です。現 在は自動車運転教習所で教習を受ければ、試験場 での実技試験が免除されます。詳しくは下記のサ イトを参考にしてください。 http://homepage2.nifty.com/kken/license/licen se.htm また、必須ではないのですが、介護の資格を所持 しているか、ケア輸送サービス従事者研修を修了 していることが望まれています。 ただし、福祉車両ではなく普通のセダン型車両で 運用する場合には、介護資格を有する者か、ケア 輸送サービス従事者研修を修了した者を同乗させ ることが必須条件です。 ◇設備(もの) 当然ながら事業用車両が必要です。福祉車両であ る必要はないのですが、実際にはスロープやリフ ト等が無いと仕事になりません。福祉車両専門の 中古業者がありますので、ネットなどで探してみ るとよいでしょう。 また料金申請内容にもよりますが、介護タクシー の場合はタクシーメーターを使用することが一般 的です。これは専門メーカーに直接発注すること になりますが、約15万円くらいでしょう。 また、事業を許可してもらうためには、事務所が 必要です。もちろん、自宅兼用でも可です。 大きなものはそれくらいです。 パソコン、電話などはプライベートのもので十分 間に合います。ただ、プリンターは「ちらし」な ど大量印刷の必要が出てくるので、モノクロレー ザープリンターを用意した方が何かと便利です。 経理ソフトなども、あった方が効率的です。 ◇資金(かね) 介護タクシーを開業するのに必要な資金は、上記 の設備、資格がそろっていれば、それ以上にかか ることはほとんどありません。細かく言えば登録 免許税とか、介護事業保険などがありますが、そ れほど多額ではありません。 ただ、開業当初から多くの客がつくことはほとん ど無いので、安定するまでの運用資金は準備した 方がよいでしょう。 また、お金そのものではないですが、さまざまな 支払いや資金の調整などのために、事業専用の銀 行口座があった方がよいでしょう。家計用の口座 との兼用でもよいのですが、経理処理のことを考 えると、面倒でも専用の口座を開設しておくこと が望ましいでしょう。個人事業者として運用する 分には普通口座で問題はありません。 |
| B開業の公的手続き |
| ◇経営許可申請 介護タクシーは運輸局が正式に認めている運輸事 業ですから、当然のことながら運輸局に開業申請 をして許可を請けなければなりません。そのため には数十枚の書類を作成する必要があります。 「そういうの苦手だからなあ」と言う人には、申 請を代行してくれる業者(司法書士など)もいま すが、かなりの費用を要します。実際にやってみ ると素人でも十分にできますから、チャレンジし てみてはどうでしょうか。 まずは、開業したいと思う地域を管轄している運 輸支局に行きましょう。窓口で「介護タクシーを 開業したいのですが」と言えば、申請に必要な書 類一式をくれますし、書き方も丁寧に教えてくれ ます。後にわからないことがあれば電話でも答え てくれます。 申請から審査を経て許可が下りるまで、2ヶ月か ら3ヶ月かかります。その間、車両や事務所など の準備をしておきます。書類に不備があれば修正 指示の通知が来ます。 ◇事業開始届 経営許可が降りたら、6ヶ月以内に運輸事業を開 始しなければ、許可は無効になります。開業した 時点で「運輸開始届」を運輸支局に提出します。 ◇税務署申請 これは運輸事業に限らないのですが、事業を開始 した時には税務署にその旨を届け出なければなり ません。税務署に「個人事業開業届出書」という 書式があるのでそれで届け出ます。 同時に「青色申告承認申請」もしておくと、税務 申告のときに青色申告で行うことができます。 |
| C開業 |
| 開業してまず悩むのが、どのようにお客さんを集め るか?ということです。介護業界にコネでもあれば それをきっかけにしてもいいのですが、そうでもな ければ、最初は雲を掴むような話です。 そういうノウハウを伝授してくれる業者や団体もあ りますが、当然それなりの費用が必要です。 私はとりあえず自宅周辺で数千枚のちらしを配りま した。それでも、反応はほとんどありません。 結果的に最も効果があったのは、地域ごとに設置さ れている「地域ケアプラザ」(横浜市の場合)に挨 拶にいくことでした。すでに複数の業者が入ってい ることは承知のうえ、新参者ですから、素直に自己 アピールすることです。 そのうちに、ぼちぼちと電話が入ってきます。 |
| D介護タクシーの日常業務 |
| 介護タクシーの日常業務は極めて淡々としたもので す。依頼のほとんどは通院のための移送です。自宅 に迎えに行き、病院に送る。診療が終わると電話が 入り、迎えに行く。それの繰り返しです。 でも、さまざまな人に出会い、喜んでもらえること をうれしく思えるならば、毎日は充実し、楽しいも のになります。 この仕事では利用者さんからの口コミ需要も多いの で、一人一人のお客様を大切にしなければなりませ ん。また、普通のタクシーには頼みにくい「近距離 輸送」が多いのも特徴です。商売的に旨みは少ない のですが、こうした需要に応えるのも介護タクシー の大事な使命です。 また、輸送事業者として下記のことは毎日の業務と して確実にやっておく必要があります。 ◇車両整備(日常点検) ◇経理処理(日々の入出金記録) ◇運行記録、点呼記録(運送事業者の義務) その他、顧客管理、ルート研究、新規顧客開拓など も必要でしょう。 |
| E最後に |
| 介護タクシーや有償福祉輸送を仕事にするについて は、いろいろな考え方があると思います。それによ って、仕事のスタイルや方針も様々でしょう。 しかし、お客様の要望は「安全に確実に安く快適に 目的地に行きたい」ということに尽きます。そこを はずさなければ、何をやってもいいと思います。 私は、「介護タクシー」などという特殊な運送事業 許可など、あること自体が間違っていると思ってい ます。本来、普通のタクシーがすべてのお客様に対 応していなければならないはずだからです。ただ今 はなかなか実現できないので、意思をもった人ちが やっているのが現状です。 誰もが、自分の意思のままに自由に移動できる社会 を早く実現して欲しいものです。 |
| 以上の件について、ご意見、ご質問があれば 下記にお願いします。 |
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